小田急町田駅南口を出てすぐの路地に、レトロな雰囲気の店構えが目印の洋食屋「グリルママ」はあります。

長いことお店が続いているのにはきっと理由があるはず…と鼻息荒くお店に向かいます。

数あるランチの中から一つを選ぶのは至難の業。

よし、今日の気分はハンバーグ！ というわけで「ママランチＡ（820円）」を注文しました。

店内を見渡してみると、食べ盛りの学生さんやサラリーマンに交じって

一人でゆっくり食事を楽しむご老人もちらほら。

我が家のようにくつろいでお食事されている姿が印象的でした。

運ばれてきたプレートにはハンバーグと白身魚フライとカキフライが乗っています。

いっぺんに3つの味を楽しめるなんて贅沢です。

ハンバーグは濃厚なデミグラスソースがお肉によく絡んで安定の美味しさ。

白身魚フライは衣がサクサクで香ばしい風味です。

ついてくるコンソメスープも味がしっかりしていて一品になっています。

聞けば11月～3月の間は「ママランチ」のフライが一品、カキフライに変わるとのこと。

さっそく食べてみると、くさみも全くなくプリップリのカキフライが絶品です。

「美味しいでしょ。岩手の赤崎で採れたカキを使っているからね。」

厨房から出てきたマスターがドヤ顔で教えてくれました。

美味しいものを美味しい時期に味わってもらいたいというマスターの気持ちが伝わってきました。

一つと言わず、もっと食べたい…思わずつぶやくと、

「ママランチでカキフライを食べたお客さんが次はカキフライを食べに来てくれるよ。」

その気持ち、とってもよくわかります！

サクサクのフライの秘密は何ですか？とお聞きすると、

「普通に揚げてるだけだけどね。パン粉は美味しいの使ってるよ。」とのこと。

昔はパン粉も食パンを挽いてお店で手作りしていたそうです。

しかし東日本大震災で食パンが手に入らなくなり、同じようにおいしいパン粉を探したとのことでした。

シンプルな洋食だからこそ、美味しい素材を使ってお客さんに喜んでもらうというマスターの気持ちが

「グリルママ」が地域の方に愛される理由だと思いました。